2021年03月25日

宇宙戦士コディ(Commando Cody: Sky Marshal of the Universe=ロケットマン・コディ) 放送リスト

「Commando Cody: Sky Marshal of the Universe」はアメリカで1953年に劇場で先行上映されたのち1955年7月16日〜10月8日にかけてNBCで放映された全12話から成る連続SFテレビドラマシリーズである。

日本では「宇宙戦士コディ」の邦題で、1958年にNET(日本教育テレビ、現:テレビ朝日)で放送されている。海外ドラマ史を取り上げた文献の中には「ロケットマン・コディ」という邦題で紹介しているものもあるが、この2つの邦題は「NETでの本放送タイトル」と「他局での放映タイトル」という関係ではない。
まず、NETで本放送が始まった当初、邦題は下記の新聞記事でも紹介されているとおり「宇宙戦士コディ」となっていた。
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わが名は“宇宙の保安官” NETテレビ「宇宙戦士コディ」
NETテレビ きょう午前11時からは、新番組・米テレビ映画「宇宙戦士コディ」。“宇宙の保安官”コマンド・コディの活躍をえがく空想冒険物語だ。
今夜の第一話は「宇宙の敵」。コディ(ジュト・ホールデン、声・青野武)は、地球を侵略しようとする宇宙の敵と戦うため新型ロケットの建造をはじめた。技術者のテッドとジョーンは、司令官ヘンダーソンの許可でコマンドといっしょに働くことになる……。

写真:熱線銃で活躍するコディ(ジュト・ホールデン)と助手ジョーン(アライン・タウン)

ところが本放送第4話から突然タイトルが「ロケットマン・コディ」に改題され、以後NETでの再放送は全て「ロケットマン・コディ」に統一されて現在に至るという次第である。改題の理由はわからないが、あえて邪推するならば……まだ戦争の記憶も残る時代でもあり「戦士」という直訳由来の単語を誇らしく番組名に使うのは教育番組専門局として放送免許を受けた「日本教育テレビ」には相応しくない、と判断されたのかもしれない。
吹き替えでは主人公コディを青野武、ジョーンを前田敏子、テッドを愛川欽也が演じている。

ストーリーについては改めて触れるようなものもない典型的な連続活劇であり、登場する宇宙人の容姿も中世の騎士のようでアナクロ感を拭いきれない。しかし実景と見比べたときに違和感をおぼえにくいというモノクロ特撮のメリットが効果的に発揮されていることは特筆に値する。
たとえばロケットパックを背負ったコディ(の人形)が矢のような一直線でオープンセットの空を飛んで行き、また別の回では光線砲を受けた岩山がグニャグニャに溶けて曲がっていく。実景のつもりで見ていると突然ありえない光景が目の前に現れて「えっ?」と驚く、そんな心地よい混乱を体験できる理想的なセンス・オブ・ワンダーを内包した痛快娯楽SF作品と評してよいだろう。

【1958年】朝 11:00 枠 ※ちなみにアメリカNBCでの本放送も朝11時枠であった。
題名「宇宙戦士コディ」
1 07/14 宇宙の敵
2 07/21 ロケットを盗め
3 07/28 遊星人の逆襲

題名「ロケットマン・コディ」(以後、全話を「ロケットマン・コディ」に統一)
4 08/04 暴風雨作戦
5 08/11 敵ロケットを逮捕せよ
6 08/18 黒い太陽
7 08/25 怪物ロボット現わる
8 09/01 月の基地を爆破せよ
9 09/08 太陽を撃て
10 09/15 北極の嵐
11 09/22 水星を探検せよ
12 09/29 支配者を逮捕せよ

【1958年】夕方 18:15 枠(前番組「アラーの使者」と後番組「狼少年ケン」の繋ぎ)
再1 10/14 宇宙の敵
再2 10/21 ロケットを盗め
再3 10/28 遊星人の逆襲
再4 11/04 暴風雨作戦
再5 11/11 敵ロケットを逮捕せよ
再6 11/18 黒い太陽

【1959年】夕方 16:30 枠
再7 01/06 (サブタイトル不明)
再8 01/13 (サブタイトル不明)

なお本作を語る上ではリパブリック・ピクチャーズがかつて製作した“砲弾型ヘルメットをかぶり背中にロケットを背負って空を飛ぶヒーロー”の登場する連続活劇映画「King of the Rocket Men(1949年6月公開)」、「Radar Men from the Moon(1952年1月公開)」、「Zombies of the Stratosphere(1952年7月公開)」といった各作品についても紹介するべきだが、これらは日本未公開作品であり、当時テレビを見ていた日本の視聴者は他の映画との関係など知らず宇宙戦士コディの活躍だけを楽しんでいたことであろうから今回は取り上げない。
posted by 猫山れーめ at 00:00| Comment(0) | クラシック海外ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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